私たちは本を読むことが目的になりがちですが、本当に大切なのはその後の自分の考え方や行動につなげることです。
そこで、哲学の劇場の山本貴光さんが毎週金曜日にアップされているYouTubeチャンネルでの活躍もあり、今回は彼が著した本をご紹介します。
今回紹介する本を読むことで、これまで自分自身が気づいていなかったことに気づかせてくれます。
自分の人生を豊かにし、今後の読書ライフに活かすためにも、是非参考にしてみてください.
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著者 山本貴光 おすすめ4選
その1「人文的、あまりに人文的」
【本を読んだ感想】
山本貴光&吉川浩満コンビによる対談形式の、本を紹介する本です。
このコンビは、youtubeチャンネル『哲学の劇場』でも活躍し、毎週金曜日には動画をアップしています。
見た目や話し方からは、博覧強記のイメージはあまり感じられませんが、実際はとても面白く、幅広い知識を持ち合わせているお二人です。
毎週youtubeを見て、彼らが紹介する本に触れることで、様々な知識を身につけることができました。このような幅広い本の紹介は、とても価値があると私は思っています。
なぜなら現代社会では、ネットや通販によって、自分に合った情報が選別されすぎてしまう「フィルターバブル」という問題が起きています。また、「エコーチェンバー」という、同じ意見の集団の中にいると、その特定の意見の正しさが変に強化されてしまう問題もあります。
これらの問題を回避するためには、自分の興味関心が及ばない分野にも意識的に触れることが大切だと思います。
山本貴光さんと吉川浩満さんが紹介するような、幅広い分野を扱った本に触れることで、新しい視点や発見が得られるかもしれませんし、無駄に思える情報でも、実際に触れてみることで、自分の視野が広がり、新たな発見があるかもしれません。
私自身も、このような本を通して、新しい世界を知ることができたと感じています。
その2「その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。」
【本を読んだ感想】
この本は、900年前の哲学者エピクテトスの考え方を現代にアップデートして、私たちの生活に役立てることを試みたものです。
この本は、自分にできることとできないことを区別することの重要性について、説明しています。その上で、私たちができることを最大限に生かし、できないことについては受け入れ、気持ちを切り替えることが大切だと述べています。
この「ごもっとも」という考え方は、私たちが自分の限界を超えて、前向きに生きるためのヒントとなります。また、本書は読みやすく、途中で飽きてしまうこともあったのですが、全体的にスムーズに読めたので、気軽に手に取れる本だと思います。
ちなみに、本書の種本であるエピクテトスの「人生談義」も、新訳が出版されたようですので、一緒に読んでみるとより深い理解ができるかもしれません。
その3「マルジナリアでつかまえて」
【本を読んだ感想】
私は最近、本の余白部分に自分で書き込みをすることを「マルジナリア派」という人たちがいることを知りました。
この本では、様々なマルジナリアの例が取り上げられており、中には漱石が書いたものもあるそうです。自分も何度かマルジナリア派に転向しようとしたことがありますが、なかなか勇気が出ませんでした。
ただ、的確な突っ込みや参考になる情報などが書かれている本を見ると、「読み込まれた」感があって憧れます。
しかし、私は本を綺麗に保ちたいという気持ちが強いので、今のところは綺麗な状態で読み終えることが多いです。
でも、またいつか挑戦してみたいと思っています。
その4「マルジナリアでつかまえて2」
【本を読んだ感想】
古本屋で買った本に意図しない書き込みがあった場合、最初はがっかりする気持ちもあるかもしれませんが、それを楽しむこともできます。
マルジナリアは、読者が自分のために書き込んだものなので、そのときの気持ちや疑問が伝わってきます。本に書き込みをすることで、読者は本を自分なりに使い倒すことができるのです。
私も、マルジナリアを見ると、なんというかエンタメ的なかっこよさを感じます。
本を使い倒すように書き込みが行われたマルジナリアには、憧れを感じます。
この本は、マルジナリアについての取り扱いが中心となっていますが、それだけでなく、本自体の魅力もあります。
本の雑誌に連載されたものは完結(第一期完)ですが、そのうち始めていただけるであろう第二期を今から期待しております。こ1巻の方に紹介されていた夏目漱石のマルジナリアですが、「モーパッサンは馬鹿に違いない」についても、興味深く読ませていただきました。
本来残らないはずの思考を覗き見ることができる愉悦は、本当に素晴らしいものです。
まとめ
これまでのまとめ記事を読んでいただき、山本貴光 おすすめ4選に触れていただいたことと思います。
『マルジナリア』は本の余白に書き込まれた読者自身の思考や疑問が綴られており、それを見ることで本をより深く理解することができます。読者自身も書き込むことで、本との関わりが深まりますので、ぜひ、今回紹介したほんを参考にして読書からさまざまな分野の考え方に活用してみてください。
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